2026-04-11

庄川、青と白の狭間にて

1月に庄川遊覧船を訪れました。

船に乗り込んだ瞬間から、私の目はレンズ越しの色と現実の色彩のずれに奪われていました。写真で見ていた川の色とは、決定的に何かが違うのです。

雪景色と川面が織りなす景色は、幽玄という言葉では足りないほど静かで、強いものでした。とくに、山の稜線が冬空へ溶け込んでいく、あの淡く、けれど確かな境界。

見ているうちに、胡粉をたっぷり使った表現がはっきりと浮かびました。

途中、手帳を取り出してスケッチも試みましたが、船の進みは思いのほか早く、ペン先が追いつきません。

それならばと描く手は止め、代わりにデッキで風に吹かれながら、芯まで冷え切るほどの寒さを身体に染み込ませました。

この冬の厳しさが、あとで制作に滲み出てくるように。

夢中で何枚もシャッターを切りましたが、船上は海外からのお客様で賑わっていました。言葉や国境を越えて愛される景色なのだと感じます。

次は夏の盛りにも、また必ず訪れたいと思っています。

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